生きる献立

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令和5年3月10日の献立「豚肉と茄子、ピーマンの炒め物(酢醤油風味)」

 日中、訳もなく激情に駆られる事件があった。気温が上がって頭に血が上りやすくなっているので、夕食は酸味の効いたものにしたい。

 一方、冷蔵庫の都合もある。長茄子とピーマンがだぶついている。この組み合わせは、いつも豆板醤で中華風にするか味噌炒めにするのだが、今日はこってりにはしたくない。そういうわけで、初めての試みだが、酢醤油で仕上げてみた。

豚肉と茄子、ピーマンの炒め物(酢醤油風味)

 豚肉と茄子、ピーマンの組み合わせは、王道中の王道であろう。我が家でも定番メニューで、ハウス栽培で茄子が通年売られているものだから、一年中作っている。

 繰り返し作っていると、それなりの工夫も編み出される。茄子の個体差や独特の臭みは、味付け次第では角が立つ。今回は、味をさっぱりにする予定なので、長茄子をおいしく食べるためのひと手間を総動員した。自己流なので、正しいのかどうかは、定かではないが。

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材料(3人分)
  • 豚こま切れ肉:200gくらい
    • 下味
      • 醤油:大匙1
      • みりん:大匙1
      • 酒:大匙1
  • 長茄子:3~5本
  • ピーマン:3~5個
  • ブナシメジ:1パック(100g)
  • 長葱の青い部分:1本
  • しょうが:1片
  • にんにく:1片
  • 醤油:大匙1
  • 酒:大匙1
  •  合わせ調味料
    • 醤油:大匙1
    • らくらく酢:大匙1
  • 片栗粉:大匙1
作り方

 豚こま切れ肉に下味をつける。長茄子は、太めなら3~4cm、細めなら5~6cmに輪切りにし、縦に二等分する。なるべく大きさを同じにするのがコツである。ピーマンは細切りにする。

 あらかじめ中華鍋を一度焼いて油をしき、セットアップしておく。

 長葱、しょうが、にんにくをみじん切りにし、それらが浸かるくらいの菜種油とともに中華鍋を入れ、弱火で熱する。長葱などの色が変わったら、火を止め、長葱、しょうが、にんにくを肉の上に取り出す。これは、葱油の真似事だから、葱油があればそれでも良い。

 中華鍋に茄子を切り口を下にして並べ、茄子が油を吸うようにしながら強火で揚げ焼きにする。

 茄子に焼き色がつき始めたら、醤油大匙1を鍋肌から回しいれる。少しおいて茄子に焼き色がついたら、一度全体を炒める。この段階で醤油で茄子の臭みを消すのが大事だ。

 茄子の皮目を下にして鍋の端によけ、中火で豚肉を炒める。豚肉は、ここで炒めながら火を通しておかないと、あとで固くなってしまう。豚肉に八割がた火が通ったら、茄子と合わせて少し炒める。

 ピーマン、ブナシメジを上から乗せ、酒大匙1を入れ、蓋をして弱火で蒸し焼きにする。

 ピーマンとブナシメジがある程度温まった段階で、色が完全に変わる前に、全体を炒め合わせ、合わせ調味料を入れる。味を見て、場合によっては塩等で調整する。

 一度火を止める。中華鍋の真ん中から具を避けると具から出た水分が溜まっているので、片栗粉を同量の水で溶き、その半分をそこへ入れ、水分だけと混ぜ合わせながら強火で火を通す。とろみがついたら全体を炒め合わせ、再び火を止め、残りの水溶き片栗粉を上から回しいれ、混ぜ合わせたのち再び強火で全体を炒める。水溶き片栗粉を二度に分けて入れることで、全体に絡まる均一なとろみがつくのだ。

 入れた水溶き片栗粉にしっかり火が通ったら、火を止めて皿に盛り付け、完成。

感想

 酢が肉のうまみを引き立てていておいしい。さっぱりしているが、臭みが目立つこともない。ベースはいつも作っている炒め物だとにしても、味付けは完全に直感任せだった。しかし、大方うまくいったようだ。酢醤油炒め、アリだな。次はもっと酸味が強くても良い。酢は肉を柔らかくするので、下味段階で酢を入れるのも試したらいいかもしれない。

 他には、いつものご飯と納豆。特別体を鍛えるわけでもなし、米を食って、あとは身体を整えていれば、それでいい。