令和5年3月7日の献立「豚と茄子、葱の甘酢炒め」
ここのところ、訳もなくイライラしていた。
中国に古代より伝わる「五行」の考え方によると、春は肝の働きが活発になるが、その疲れが怒りとして現れるのだそうだ。全く不可解な感情の昂りも、季節のせいだと考えれば納得がいく。
五行は、そうした問題に対して食事を通してはたらきかける。毎日の食事を季節に合わせたものにしていくのは、身体を整え、変化をやり過ごしていくのに重要である。そこで、日々の料理をブログに残していこうと思い立った。
豚と茄子、葱の甘酢炒め
五行において、怒りがちな春にとるべきは「酸味」である。というわけで、今夜のおかずは「豚と茄子、葱の甘酢炒め」である。具材の選択の理由は、「それが冷蔵庫にあったから」である。
参考にしたのは豚こまとなすの甘酢炒め | レシピサイトNadiaのレシピ。ただし、無手勝流なので、基本的に全部「ええあんばい」でやっている。以下で示すのは、今日の実際の調理の再現であり、最適解ではない。
材料(3人分)
- 豚小間切れ肉:200gくらい
- 下味
- 酒:大匙1
- 塩:適量
- 小麦粉:大匙1くらい
- 下味
- 千両なす:4,5本
- 白葱:1本
- ブナシメジ:1パック(100g)
- 調味料
- 醤油:大匙2
- 酒:大匙1
- 合わせ調味料
- 酢(らくらく酢):大匙1
- みりん:大匙1
- 砂糖:大匙1
- 塩・胡椒:適量
作り方
豚肉は酒と塩で下味をつけ、炒める直前に小麦粉をふる。元のレシピでは片栗粉になっているところ小麦粉を使ったのは、読み間違えたからである。
茄子は縦4分の一の縦切り、長すぎるものは長さを2~3分の一にする。他の準備をする間、塩水につけてあくを抜く。
白葱は切れ込みを入れて薄い斜め切りにした。切り方はお好みで変えてよいが、火の通り方が変わるので、鍋に投入するタイミングも調整すべし。
合わせ調味料(酢、みりん、砂糖)を事前につくっておく。味のバランス調整は任意だが、酢は入れすぎるとすっぱくて食えなくなる。「らくらく酢」はマイルドなのでこのような事故は起きにくい。
中華鍋を熱して菜種油をしき、中火で豚肉を炒める。炒めている間、ヘラで切るようにして肉をほぐすと柔らかく仕上がる(気がする。経験則である)。
豚肉の色があらかた変わったら、鍋の真ん中を空け、ごま油を足して茄子を皮目から焼く。茄子は火の通りが甘いと固いし、火が通りすぎると溶けてしまうので難しいが、切り方や料理からして今回はこの段階で生焼けくらいがちょうどよかった。
葱とブナシメジを加え、強火で炒める。火力を上げると焦げやすくなるが、時短になるので野菜の水分が出てきたら積極的にやる。
酒を入れ、醤油を鍋肌から回しいれる。
火が通ったら、合わせ調味料を加えて絡める。豚肉に振った小麦粉によりとろみがついたら出来上がり。塩コショウで味を調え、お皿に盛りつける。
感想
さっぱりおいしく出来上がった。酸味がもっと強くてもよかったが、酢の量は調整に失敗すると食えたもんじゃなくなってしまうので、これくらいからはじめて少しずつ調整するのがよさそうである。茄子と豚小間切れの炒めものは王道の日常食なので、そのバリエーションの一つとして気が向いたときに作るとよいだろう。
このおかずの他は、ご飯を茶碗に一杯と、納豆を付属のタレとからしに加え、キムチとヨーグルトで食べた。納豆があると、一品作るだけでまともな夕食になるので良い。